脳ドック オプション検査
当院では脳ドックを実施される方のオプション検査として、「頚動脈超音波検査」と「認知機能検査」がございます。脳ドック予約時、事前にお申込みいただきますようお願い致します。(オプション検査のみのお申込みは出来ません。)
動脈硬化の程度 |
血管壁を観察して、動脈硬化の有無を調べます。 |
つまり具合 |
頚動脈の血流を計測します。 動脈硬化があると、血管がつまったり狭小化します。血流を色で示したカラー画像に変換し、血流の方向および速度を測定します。IMCは加齢と共に肥厚し、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などはIMC肥厚を加速させる危険因子です。 |
プラーク |
プラーク(肥厚)の大きさ、形状、表面、内部の状態(硬さ)などを観察します。 1.1mm以上の限局した隆起性病変をプラークと呼び、プラークの破綻が脳梗塞などを引き起こす可能性があります。 |
※頚動脈超音波検査によって動脈の最新の状態を知ることにより、脳梗塞・心筋梗塞の予防にも有用です。
料金
検査項目 |
検査所要時間 |
料金(税込み) |
備 考 |
頸動脈超音波検査 |
約15分 |
¥5,500 |
医師による診察はありません |
※脳神経外科専門医、脳卒中専門医が診断にあたります。
結果の通知
結果はご本人様あてに郵送でお知らせいたします。
- VSRAD(ブイエスラド)とMMSE(ミニメンタルステート検査)-
現在、65歳以上の高齢者のうち約10人に1人が認知症であると考えられています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されています。65歳以上の「4人に1人」が認知症とその“予備軍”となる計算であり認知症はとても身近な病気です。認知症の多くをしめるアルツハイマー型認知症を早期に診断すれば薬で進行を遅らせることができ、健康な時間を長くすることができます。
VSRAD(ブイエスラド)とは
VSRAD(Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer’s Disease)という検査は、MRI画像を用いて、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られる「海馬傍回の萎縮の程度」を調べ、アルツハイマー型認知症の診断支援情報を提供するシステムです。(海馬傍回は記憶の形成・保持・再生をつかさどる非常に小さな領域です。)
検査方法
検査は頭部のMRI画像を撮ります。通常のMRI検査の一環として行います。
検査内容
MRIで撮影した頭部の画像データと、健康な脳の画像から作られた画像データをコンピューターで照合・解析し、脳の委縮の度合いを測ります。
海馬傍回付近は非常に小さく、目で萎縮を確認することが難しいですが、VSRAD(ブイエスラド)ではコンピューター解析により確認できます。
※この検査は50歳以上の方が対象となります。
※この検査はアルツハイマー型認知症を診断する検査ではありません。症状・経過などとあわせて診断することが大切です。
MMSE(ミニメンタルステート検査)とは
MMSE(Mini Mental State Examination/ミニメンタルステート検査)は、米国のフォルスタイン夫妻が1975年に考案した世界的に最も広く使用されている認知症のスクリーニングテスト(選別試験)です。物の名前や単語の説明などの課題を中心に認知機能の異常を大まかに評価することができ、短時間での評価が可能です。
検査方法
主に記憶力、計算力、言語力、見当識を測定するための質問形式の11項目のテストを行います。
検査内容
認知症の疑いを判断します。テストの得点が低いほど認知機能障害を有する可能性が高く、得点のカットオフ値(認知機能の障害の程度が加齢によるものか病気によるものかを判断する際の基準となる値)は、30点満点中23点以下とされます。
※この検査は50歳未満の方も可能です。
※この検査はスクリーニングテストであり、認知症や軽度認知障害(MCI)と診断されるものではありません。あくまでも認知機能低下の早期発見などの役割となります。
料金
検査項目 |
検査所要時間 |
料金(税込み) |
備 考 |
VSRAD |
約10分 |
¥5,500 |
医師による診察はありません |
MMSE |
約20分 |
※料金は、VSRADおよびMMSEの両方を含んだものです。
※50歳未満の方でMMSEのみをご希望の場合、¥3,300となります。
結果の通知
結果はご本人様あてに郵送でお知らせいたします。
脳ドック |
オプション |
検査所要時間 |
料金 |
備考 |
||
頚動脈 超音波検査 |
認知機能検査 |
|||||
VSRAD |
MMSE |
|||||
○ |
|
|
|
約20分 |
¥18,150 |
|
○ |
○ |
|
|
約35分 |
¥23,650 |
|
○ |
|
○ |
○ |
約55分 |
¥23,650 |
50歳以上の方 |
○ |
○ |
○ |
○ |
約65分 |
¥29,150 |
|
○ |
|
|
○ |
約40分 |
¥21,230 |
50歳未満の方 |
○ |
○ |
|
○ |
約55分 |
¥26,290 |
※オプション検査のみのお申込みは出来ません。
尚、認知機能検査(VSRAD)は50歳以上の方が対象となります。50歳未満の方はMMSEのみ可能です。
お申込み・お問合せ
脳の健康チェック
危険信号 |
●高血圧 ●高脂血症 ●不整脈 |
注意信号 |
|
●喫煙 |
●肥満 |
●両親が脳卒中あるいは高血圧 |
●過度の飲酒 |
●栄養の偏った食生活 |
●運動不足 |
●過度のストレス |
●その他不規則な生活習慣 |
こんな症状はありますか? |
|
●頭痛や、頭重感が続く |
●めまい、耳鳴りや立ちくらみが多い |
●ものが二重に見える |
●視野で見にくい部分がある |
●目の前が真っ白または真っ暗になったことがある |
●気が遠くなったり、意識が無くなったことがある |
●話しにくい(舌がもつれる) |
●口の周囲や手足のしびれがある |
●手が振れる、字が書きにくい |
●箸がうまく使えなくなった |
●手足の力が弱くなった |
●歩くのによろける、転びやすくなった |
いかがでしたか?
これらの症状は一時的なもので短時間に消失するために、多忙な現代人は、あまり気づかずについ症状を見過ごしてしまったり、元来の体質と思いそのまま放置してしまいがちです。上記項目にいくつか当てはまるものがありましたら、現在は健康に自信のある方も、生活習慣の改善をきっかけとして、さらに健康づくりの一環として当院の脳ドックを受診されることをおすすめします。脳ドックでは脳の異常の早期発見、早期治療はもとより、個々人の危険因子を検討し、各々の要因によりその人にあった予防対策についてお話をいたします。危険信号・注意信号に該当した方は必要に応じて医師の診断を受け、脳卒中を未然に防ぐための日常生活上の注意を聞いておきましょう。